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2006年9月 5日 (火)

ママチャリの旅~第1章・第5話(最終話)~

さて、もうそろそろ僕の旅もフィナーレを迎えようとしています。

ラストです!

 

 

奥多摩駅を通過し、さらに山を上ります。

車しか通らない道、いや、たまにかっこいい自転車の人が通ったりもするけど、そんな道を僕はママチャリで走る。

トンネルが多い。

トンネルの中をチャリで走ると分かるけど、

 

こえ~。

 

何が怖いって、あの暗さが怖い。

そして滴り落ちる水が怖い。

地面はヌメヌメしていて滑りそうだし。

しかも、僕はトンネルの中で何度も変な光を見た。

車が通ってもないのに、白い光が縦に走ったり横に走ったり。

トンネルに設置されている街頭みたいのも、僕のチャリのライトももっと黄色い光なのに。

 

何あれ?

 

でも疲れている僕はそれすらあまり気にしません。

若干臭いトンネルを早く抜けようと必死で走りました。

トンネルって不思議なものでね。

けっこう平坦な道に見えても地味に上り坂だったりするんですよ。マジで。

あれは結構しんどかったです。

 

上り坂だったんかーいっ!!

 

何回一人でツッコんだか。

ホントに。

あ、こういう一人旅してると、たぶんみんな独り言増えますよ。

僕なんか普段からお喋りだからか、ずっと喋ってたんじゃないかな?

 

「お~、川っ!」

「はぁはぁ・・・・・・ケツいてー」

「うは、何だよこの坂・・・」

「トンネル長いしっ!」

「キャンプ場でワイワイキャッキャしてる奴ら全員死ねっ!」

 

こんな感じで。

 

ブツブツ言いながらも僕は走りました。

何度もトンネルを抜け、急勾配の坂も立ち漕ぎで何とか上り、

乳酸が溜まっては休憩し。

孤独なレースは続きます。ミスチルです。

 

Tomorrow never knows

 

しばらく走ると、看板に見えたのは奥多摩湖の文字。

最後の急なカーブを曲がると、そこに湖があるらしい。

 

僕は一気に最後の坂を上りました。

もう脚はパンパンです。

今にもチャリは止まりそうな勢いで走ります。

坂の最中で止まったら次動くのが大変。僕は必死に漕ぎました。

 

「ぬおおおおぉぉぉぉ!」

 

もしかしたら声が出ていたかもしれません。

ホント必死です。

そしてついに最後の坂を上りきりました。

そこに待っていたのは、

 

Photo_18

 

 

 

 

 

ついにやりました。

奥多摩湖到着です。

車でも来た事ないから見るのも初めて。

同じ東京にあるのに。

 

曇りという天気もあって、霧がかった湖はどこか幻想的だった。

観光客が少ないってのもその雰囲気に一役買っているんでしょう。

僕は近くにあったベンチに座り、しばらく湖を眺めていました。

そして僕はふと思いました。

 

「あ、証拠写真撮ろ」

 

記念写真じゃありません。もともと僕は写真撮られるの好きじゃないし。

でも今回は証拠写真撮らないと周りに話しても若干嘘臭いぞと、そう思ったわけです。

 

僕は近くにいた老夫婦に話しかけました。

 

僕「あの、すいません。写真撮ってもらっていいですか?」

爺「はいはい、いいよー」

僕「ありがとうございますっ!」

爺「一人で来たのかい?」

僕「はい。自転車で」

爺「!!!!!!」

 

驚いて言葉が出ないのか、呆れてものが言えないのか、

とにかくお爺さんは会話をやめた。

 

携帯の操作を教え、写メをパシャリ。

念の為と、2枚撮ってくれました。

いい爺ちゃんだ。

 

そして僕はその写メを母に送りました。短い本文を添えて。

 

『今奥多摩湖着いた。しばらくしたらこっち出るから今日中には帰れると思う』

 

時刻は正午を少し過ぎたあたりだった。

僕は近くにあった、レストランやらお土産屋さんやらが入った建物に入ることにしました。

そこには、観光客に向けて奥多摩湖の歴史を紹介するコーナーがあったり、地球における水の巡回を説明するコーナーがありました。

その一角にテレビゲーム感覚でクイズに答えられる機械が置いてあったので、僕もやってみることに。

 

Photo_19  

 

 

 

 

出てきたキャラクターが馴れ馴れしかった上に、声がやたらデカかったのですぐやめた。

 

そういうコーナーを一通り回った後、僕は昼食を取ることにしました。

食堂みたいなとこに入って、とろろ蕎麦を注文しました。

しばらくすると蕎麦がきて、それを食べている最中です。

母からメールが返ってきました。

 

『無事に着いたんだねー(ニコニコ顔の絵文字) (雨の絵文字)が降ってきたからどうしたかなぁって思ってたんだ!奥多摩湖まで行ってるとは(びっくり顔の絵文字) 暗くなると(自転車の絵文字)気をつけないとね(注意!みたいな絵文字) ちゃんと灯りつけてよ!会社の人達に写(メールの絵文字)見せたら、すごいねェってビックリしてたよ(ニシシ・・・みたいな顔の絵文字) じゃあ帰り、気をつけて・・・(ニコニコマークの絵文字)』

 

母・・・・・・

 

う、うぜいっ!!

 

僕は速攻で蕎麦を平らげ、建物の中にあった自販機で水を購入し、帰路に着きました。

行きがあれだけの上りだったということは、帰りは当然下りです。

 

「うひょ~!」

 

帰りの僕は満面の笑みだったことでしょう。

しかし奥多摩の山を下りると、そこはもうなんて事ないただの道で。

僕は行きよりも休憩を減らし、家まで真っ直ぐ帰ったのです。

 

ケツ痛いケツ痛い言いながら。

 

行きにかかった時間、約7時間。

帰りにかかった時間、約5時間。

 

ホントは野宿覚悟の旅になってもいいくらいに考えてたんですけど、奥多摩湖が案外近かった・・・。

夕方5時には帰宅してしまったんだ。

 

 

小学生かーいっ!!

 

 

ママチャリの旅~第一章~   完

 

 

 

Photo_20  

 

 

 

 

 

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コメント

>トラやん!さん
どうもでーす!
やっぱ独り言は増えますよね。一人暮らしをはじめたらどうなってしまうのかw

母親の絵文字って何か恥ずかしくないですか?僕はかなり苦手なので、母親のメールに絵文字が入ってる時は極力返信しませんww

大阪→兵庫ですか!なかなかやりますね!僕は腰は痛くなりませんでしたね。

連続ものは僕も初挑戦だったんですけど、言うとおりで、記憶が曖昧になっていくから難しかったですね。ただ旅の最中にメモを取っといたんで、それで記憶を呼び起こしながら書きましたよ。
最終話まで読んでくれてどうもありがとうございます!!

投稿: 健ちゃん | 2006年9月 6日 (水) 15時52分

とりあえず、お疲れ~っす!
一人だと独り言が多くなるのは俺も解かります。「信号長いなぁ」とか「この坂、長っ!」などはよく言っちゃってます(笑)
おかんのメールに意味分からんほど絵文字が入ってたり、他人に噂を流したりは、うちもそうです。おかんは一体何がしたいんでしょうか。
計12時間か・・・お尻は大丈夫ですか?(笑)俺は高校の時に往復6時間くらいかけて、大阪から兵庫まで行ったことあるけど、次の日は、めっちゃ腰が痛くて、痛くて・・・。
連続ものって初めて見たんですけど、読み手としては続きが気になっていいですね♪ただ書き手側は、だんだん記憶が曖昧になっていく中での更新なので俺には難しいかも(^_^;)
長々と、すいません。

投稿: トラやん! | 2006年9月 6日 (水) 01時44分

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