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2009年4月 4日 (土)

地球もタマだし

Photo 今日は10時頃起きて昼から映画を観に行ってきた。

 

昨日は久しぶりに焼酎を飲んだし、帰って来たのがたぶん午前2時くらいだったから、今朝はさすがにきつかった。

まぁきつければ寝てればよかったんだけれど、もうこれ以上寝れる気もしなかったので起きてシャワーを浴びて、出掛けた。

 

渋谷のユーロスペースで『遭難フリーター』を観た。

ずっと前から観ようと思っていたドキュメント映画で、キャノンの工場で働く派遣社員が自分で自分を撮った作品だ。手作り感に溢れていた。

 

「俺は誰に負けた!?」

 

これがメッセージのようだったが、どうやら本人自身もどうしたいのかよく分からない感じで、とにかく今の生活が辛いということが伝わってきただけだった。

土曜日の渋谷ということで駅から映画館までは人がゴミのようにいたけれど、『遭難フリーター』の上映会場には僕を含めて3人しかいなかった。

彼の遭難はまだまだ続きそうだ。

 

今、「ワークシェアリング」という考え方が出て来ている。

特定の人に仕事を集中させるのではなく、それをなるべく多くの人に分配し、みんなで仕事を「シェア」しようということだ。

忙し過ぎて病気になったり死ぬ人がいる一方で、「仕事がない、仕事がしたい」という人がいる。

だったらシェアしたらいいんだ。うまくやれば多くの人を幸せにできるよ。

ただ問題は、富を牛耳ってる奴らは、仕事も金もとにかく独り占めしたがっているということだ。

どうせ使いきれもしないくせによ。

 

 

それから地元に帰ってきて本屋へ行き、小説『ノルウェイの森』の上下巻2冊を買った。

村上春樹の作品だ。映画化もされるそうだ。

会社の同期が大学時代に読んだ時は、さっぱり分からなかったらしい。

僕はどうだろうか。

 

 

家に帰ってきて読書をして、新書『バカの壁』を読み終えた。

なかなか面白かった。

特に僕は、「個性」(才能?)の話の部分が共感できて面白かった。

 

彼らの成功の要因には努力が当然ありますが、それ以上に神様というか親から与えられた身体の天分があったわけです。誰か二軍の選手がイチローの十倍練習したからといって、彼に追いつけるというようなものではない。私たちには、もともと与えられているものしかないのです。

                         ~養老孟司『バカの壁』より~

 

僕は人生の大半は「たまたま」だと思っている。

そもそも、生まれた時点で僕は多くの「たまたま」を受け入れなければならなかった。

たまたま今の両親の元に生まれ、たまたま日本人になり、たまたま男であったこと。

 

“勝ち組”とか“負け組”とかっていうのも、突き詰めれば僕はたまたまそうなるだけだと思う。

そもそも、どの家庭に生まれるかということが、“勝ち組”と“負け組”を分ける大きな要素なのだから。

 

なのに“勝ち組”は“負け組”に対して「努力が足りないからそうなったんだ。一体お前は何をしてきたんだ」と偉ぶる。

たまたま“勝ち組”になっただけなのに、随分と偉そうだ。

 

『遭難フリーター』でも、“勝ち組”が“負け組”に偉ぶっているシーンがあった。説教をしていたんだ。

きっと“勝ち組”の人たちは自分の力だけでそうなったと思っているんだろうなぁ。

 

世界は「たまたま」で出来てるっていうのに。

 

僕はたぶん“勝ち組”に分類される人間なんだろうけど、僕がそうなったのは、絶対にたまたまだ。

言い切れる。

 

 

ではまた。

 

★☆本日の英語☆★

And we'll be beaten down without mercy or meaning

                ~+44『LYCANTHROPE』~

《訳》俺達は哀れみも意味もなく疲れ果てている

 

 

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