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2009年9月10日 (木)

奥田英朗『イン・ザ・プール』

を読んだ。

 

なかなか面白かった。主人公の精神科医の伊良部がとてもいいキャラだ。医師とは思えない言動なのに、きっと実はめちゃくちゃ物事を考えているんだろうと思わせる。そして結果的に患者のためにめちゃくちゃ体を張っている。きっと現実にこんな人いても周りから理解されずに嫌われてしまうだろうけど(笑)

あと様々な精神的な症状をみることができた。被害妄想やあらゆるものの依存症。これらはいつ自分がなるか分からないものだ。特に僕は根が結構真面目な人間だから危ない。あまり物事を楽観的に考えられない人が精神的にやられるんだろう。

そう思うとこの本読んでよかった。伊良部の考え方がこういう病気には大事な気がする。

 

「(前略)でもさ、そういう病って否定しても始まらないからね。肯定してあげるところから治療はスタートするわけ。眠れない人に眠れって言っても無理でしょ。眠れないなら起きてればいいって言えば、患者はリラックスするじゃない。結果として眠れる。それと一緒」

~奥田英朗『イン・ザ・プール』より~

 

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病気を“あるべきでないもの”と考えれば、それを否定しようとする。なくそうとする。でも、病気も本人の一部であるから、その存在を認めてあげなきゃいけないんだろう。それも含め自分なのだ。結局、あるがままが一番だ。僕は、ずっと痛み続ける踵を、「僕の踵はこういうものだ」と、受け入れなければならないのだ。

んまぁ治って欲しいけど。

 

 

ではまた。

 

 

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» 『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』奥田 英朗 [私の通勤読書メモ]
今回はこの2作品。 いずれの職場の女性から借りて読んだ本です。 奇妙なキャラクターの神経科医が、心を病んだ人々の生活を混乱させて、いつのまにやら治療(?)になってしまうという奇天烈かつ愉快な短編集です。 現代人に多い心の病を扱っているのですが、その神経科医の奇行が巻き起こすどたばたが非常に面白く、通勤電車の中で読んでいたのですが、思わず声を立てて笑ってしまいました(あれは困った)。 直木賞受賞ということで、これまた愉快です。 是非ともお薦めです。... [続きを読む]

受信: 2009年9月24日 (木) 22時16分

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