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2009年11月23日 (月)

歩き寝

ぼとっ。

さっき買ったばかりのパンが落ちた。

ホームパーティーが催されていた友人宅を出たのが午前4時。遅い夕食なのか早い朝食なのか自分でも判断がつかなかったが、僕は歩いている途中にあったコンビニに入ってパンと暖かいお茶を買った。パンをレンジで温めてもらい、店を出た。さっそくパンを食べようと袋を開けたとき、パンが落ちた。僕が空けた側とは逆側に、店員がレンジでチンをする際に空けた穴があったのだ。それにまったく気がつかず、パンは無常にも地面に落ちた。

僕は暖かいお茶を飲みながら家路を歩いた。

まだ眠くない、と思っていた。でもみんながバタバタと倒れだしたから、帰るか、と思ったのだ。まだ元気だと思ったから歩いていたのだ。酔い覚ましも兼ねて。

でも僕はどうやら眠かったらしい。気がついたら、歩きながら寝ていた。何度か目が覚めたときに、目の前におじいさんがいた。二度、いた。寝ぼけていたわけでも、幽霊を見たわけでもない。ただ単に、ふらふら歩いていたからウォーキング中のおじいさんにぶつかりそうになっただけだ。物体は、質量の大きいものに引き付けられるというのは、どうやら本当らしい。

やがて大通りに出た。僕はもう限界だった。これ以上歩くのは、危険だと思った。

そこに、ちょうど一台のタクシーが通りかかったので、僕は手を挙げて止めた。行き先を伝えると、僕は安心して眠りについた。

指示通りに運転してくれたのだろう。運転手さんは僕を起こし、降ろしてくれた。なんて便利な世の中だ、と僕は思った。もしタクシーがなければまたバス停のベンチで寝ていたかもしれない。この季節、それは命にかかわる愚行だ。タクシーは命の恩人だ。

ありがとタクシー。

 

 

ではまた。

 

 

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