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2009年11月26日 (木)

想いってやつ

昨日から会社でやたらと「想い」という言葉を耳にするので、今日は「想い」というものを考えてみたいと思う。

 

うちの会社でよく聞く使われ方は、「いいものを作りたいという想い」とか「想いだけは誰にも負けません」などだ。

前者の意味は、「意思」と置き換えて問題ないだろう。あるいは「希望」。

ただ後者はよく分からない。想いだけは誰にも負けない、という文脈から分かることは、まず「想い」というものには勝ち負けがある、ということだ。それなりの人数が共通(類似)した「想い」を持っているであろう、という前提もあることになる。でなきゃ勝敗を決めることはできないから。いくらレアル・マドリードが強いといっても、彼らが勝てるのは同じサッカークラブだけなのだ。

一口に「想い」といっても意味は異なる。結局は文脈で読み取るしかない。

そりゃそうだ。

でも一旦、辞書的な意味を知っておくのも悪いことではないだろう。言語は共通認識のもとで成り立つのだから。

 

【思い・念い・想い<おもい>】

⑴思う心の働き・内容・状態。

①その対象について、これこれだ、こうだ、こうなるだろう、または、こうだったと、心を働かせること。「―をめぐらす」

②あれこれ心に掛けてわずらい、または嘆くこと。心配。「―に沈む」

③何物・何事かに働き掛ける気持。

 ㋐慕う、特に異性に心を寄せる気持。「―を遂げる」

 ㋑こうしたい、ありたいとの願い。「―がかなう」

 ㋒執心。執念。うらみ。「人の―は恐ろしい」

⑵物事から自然に感じられる心の状態。「わびしい―がする」「―を新たにする」

⑶(悲しい嘆きで)喪に服すること。喪の期間。

~広辞苑より~

 

う~ん。多い。意味が多い。

こりゃ意味について考えるのはあまり意味がないな。

 

ところで、よその会社ではどれだけ「想い」が重視されているのだろう。僕は生まれてこの方、一つの会社でしか働いたことがないから(バイトを除いて)、よく分からないのだが、うちの会社、少なくとも僕の職場では「想い」ってやつは結構な幅を利かせている気がする。「いいものを作りたいという想い」が溢れている。みんなそれが分かっているから、「想いがある」ということをやたらとアピールする。そして僕はそれにウンザリする。

別に「想い」ってやつ(それ自体がよく分からないものだけど)を否定したいんじゃない。「想いがある」ってことをアピールすることが、僕は何かしょーもないことに思えてくるんだ。だって他人にとって、自分の想いなんて関係ないじゃないか。「想いだけは誰にも負けません」だなんて、もう。想いは誰にも勝てなくても、やることやります、とか、いいもの作ります、の方が断然いい。まぁ「想いだけは誰にも負けません」という台詞には、想いアピールの他にも、謙虚さアピールと事なかれ主義が入り混じっているだろうから、何もムキになって批判する必要はないわけだけれども。

いずれにせよ、僕は「想い」って言葉があまり好きじゃない。まぁ響きはきれいだと思うけど、こういうきれいな言葉ってのは、どうも使われ方がきれいじゃない気がしてしまう。ていうか、きれい過ぎて、痒い。だから僕はこれからも、周りに「想い」なんて言葉を使う人がいる限り、「僕には想いなんてものはない」と言い続けるんだろう。

実際にあるかどうかは別にして。

 

 

ではまた。

 

 

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