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2009年11月 6日 (金)

年間49万円

労働時間と報酬の話。

 

ここに同じ業務量の人がいるとする。仮にAさん・Bさんとしよう。

Aさんの残業時間は月20時間で、Bさんは月50時間だとする。

残業代が1時間1500円だとすると、AさんとBさんが受け取る報酬には1ヶ月で4万5千円の差が出る。

1年間ではなんと、54万円の差だ。

これではAさんがかわいそうだ。効率良くやった結果、報酬が人よりも少なくなってしまうのだ。

しかし会社はそんなに酷いところではない。ちゃんとAさんの働きを“評価”しているのだ。報酬は評価に従わなければならない。

年2回のボーナスで調整が行われるのだ。ボーナスの合計を、100万円としよう。

Aさんは頑張ったのでボーナス金額が5%アップだ!やった!

Bさんはアップなし。これで差がぐぐっと縮まるはずだ!

 

Aさんが受け取るボーナスは、100万×105%で105万円。Bさんはそのままで100万円。

Aさんはボーナスで5万円の差を詰めることになる。

通常の報酬の差54万円からボーナスで詰めた差5万円を引くと、49万円。

会社から評価されたAさんは、Bさんよりも49万円少ない報酬を受け取ることになる。

ボーナスアップというのは、結局響きだけがいいのであって、実は何の中身もないものだったのだ。

 

こういう現実は、おそらく存在している。恐ろしいことだ。これでは一体、何を大事にしていいのか分からなくなる。

もちろん管理職でない僕に全貌が見えているとは思わないが。

 

ただ言えることは、会社員にとって効率良く働くということは、効率良くお金を稼ぐという観点でいえば、効率的ではないということだ。

効率良く働いて浮かせたお金は、会社の懐に入るか、あるいは効率良くやらなかった人に入るのだ。決して自分や顧客には還元されない。

 

「効率良く仕事をする人を評価する」という管理職は多いだろう。そういう世の中の流れだ。

でもここでいう「評価する」とは、一体何のことを言っているのか。管理職はそこをはっきりしなければならない。

ただ単に褒め称えるだけか。

相応の金銭的報酬を与えるのか。

昇進させるのか。

「評価する」というのは一体、何に現れるんだ。

 

49万円の差というものを、僕はもっと重く受け止めなければいけないと思う。

僕だって49万円欲しいし。

 

 

※ただしこの話は、「同じ業務量」という前提で労働時間を考えることができた場合の話である。結局業務量なんて見えないから、会社はいくらでも言い訳を作ることができるはずだ。

 

 

ではまた。

 

 

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