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2009年12月23日 (水)

栗原俊雄『戦艦大和 生還者たちの証言から』

を読んだ。

 

世界最強と言われた戦艦、大和。沖縄水上特攻から生還した人たちの証言を基に、大東亜戦争とそこにおける大和のことについて書かれた新書だ。とてもよかった。

特攻で死にに行く者や残される者、生き残ってしまった者、当時のあらゆる人たちの気持ちがここには記されていて、何度も目頭が熱くなった。もちろん泣かないけど。

特攻の愚かさを改めて知った。大東亜戦争における指導者たち全部を否定する気にはどうしてもなれないけど、たくさんの過ちを犯したのは間違いないんだろう。特攻はその一つだ。原爆を落とされたことを過ちと考えるのではなく、この特攻こそ、日本が犯した大きな過ちとして考えるべきだ。(ただ、特攻で死んだ人たちを思うと、「過ちだった」としてしまうのも・・・。でも過ちは過ちだ)

3332人中3056人が死んだ沖縄水上特攻。彼らの無念たるや。

 

海よ、語ってくれ

若者が命を捨て

守ろうとしたものが何であったかを

海よ、叫んでくれ

今もなお海底深くから

己れの生命の価値を問い続け

眠っているもののあることを

~栗原俊雄『戦艦大和 生還者たちの証言から』より~

 

これは元海軍少佐・座好寺一好が作った詩なんだそうだ。

なんていうか、すごい伝わってくるものがある。

やっぱり、僕たちは知らなければならない。

ただ与えられただけの幸せの上に立って殺し合いをする僕たちは、クソ野郎だ!

戦後を知る人は仕方ない。経済成長こそが生きる道だったんだろうから。

でも僕たちの世代は違う。僕たちは万全に整えられた舞台に立ち、国の成長なんて想いもせず個人の成長だけを考える。そして他人を殺す(包丁とかピストルとか刀とかで殺すという意味ではない)。

僕たちはこの環境に感謝して、うまく言えないけど、もっと国全体の幸せっていうか、弱い人も幸せになれる社会を作っていく立場にあると思う。

そして僕は、空に散った彼や、海に沈んだ彼を想って、もっと誠実に生きなければならない。

そんなことを考えさせられた本だった。

 

他にも大東亜戦争を知るに良い本だったと思う。わりと読みやすいし。

お勧めです。

 

 

ではまた。

 

 

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