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2009年12月 7日 (月)

止まらない電車

僕は電車に乗っていた。時刻は分からないが、外が暗い。たぶん夜なのだろう。一番前の車両から、これから行く線路を眺めていた。

駅に着くと、電車を降りた人々が線路を横断する。どうやらこの辺りの人には線路を横断することへの抵抗は一切ないようだった。子たちは、むしろ線路を横断することに楽しささえ覚えているようだ。実に楽しそうだった。

電車のライトが横断する人々を照らしながら、また電車は走り出す。走り出してからも、その先で横断する人々は消えなかった。一体どこまでこの横断する人々はいるのだろうか。

電車はかまわず加速する。さすがに危ないのではないか、と思った。誰かが轢かれてもおかしくない。僕は、線路から目が離せなかった。

線路を横断する小学生の集団があった。電車はもうほとんど加速し切った状態だ。あっという間に集団に接近する。さすがに運転手は一度、スピードを緩めた。その間に、ほとんどの子が横断し終えた。しかし一人だけ、線路の上で止まったままの子どもがいた。電車は一度スピードを落としただけで、それからはブレーキをかけなかった。ライトが子どもを照らす。やっと子どもが気づいた。はっとした表情を一度浮かべ、こっちを見たまま、子どもは電車に轢かれた。

赤い鮮血が飛び散った。しかし電車は何もなかったように進む。

僕は後ろを振り返った。いつの間にか雨が降っていた。ところどころにできた水溜りが、すべて赤く見えた。轢かれた子どもの体がどうなったのかは分からなかった。

「マジかよ。止まらないのかよ」と、僕は隣にいた誰かに言った。

「こういう場合でも止まらないんだな」と、隣にいた誰かが言った。とても冷静な声だった。

すると運転手が僕たちに話しかけてきた。

「今のことをメールや電話で誰かに話してはいけませんよ」

僕は「あぁ。別に誰かに話すつもりはないよ」と言った。

席はいつのまにか2人掛けの席が向き合う形になっていて、向かいに中年の男が乗っていた。男は身を乗り出し、運転手に話しかけた。手にはメモ帳とペンがあった。

「今度の選挙、誰を支持してるんですか?」

運転手は答えなかった。おそらく仕事なのだろう。メモを持った男は職務をまっとうしようとした。子どもが電車に轢かれたことは全く気にしていなかった。

僕はどうなっているのか分からず、とにかく外を見ていた。赤い水溜りがいつまで続くのだろうか。もしかしたら電車の下に子どもの体が残っていて、そこから血が流れ続けているのだろうか、などと考えていた。

ふと運転手の方を振り返ると、運転手は会社のサッカー部の先輩だった。

 

 

 

 

という夢を見た。マジで怖かった。

 

 

ではまた。

 

 

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