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2009年12月16日 (水)

百田尚樹『永遠の0』

を読んだ。

 

めちゃくちゃいい小説だった。最初に言っておこう。かなりのお勧めだ。

大東亜戦争の終戦間際に特攻で死んだ祖父を調べながら、主人公が戦争について知り、考えていく話だ。“臆病者”の天才飛行機乗りで、断固特攻に反対していながら、なぜ祖父は特攻で死んだのか。当時を知る人を渡り歩くうちにそれが明らかになっていく。そしてあの戦争はどういう戦争だったのかを知る。

ドラマチックな結末にも感動したが、やはり何と言ってもこの小説の素晴らしいところは、当時の若者の感情や考え方がリアルに描かれているところだ。もちろん小説だから、それが真実ってわけじゃない。でも僕は、今の僕たちと当時の若者は何も変わらない、と思った。ただ生まれた時代が違うだけだ。それなのに、彼らは戦地へ飛び、時に、まったく無意味に死んだ。

僕たちはやはりこの戦争のことをもっと知らなければならない、と思った。もっと彼らの気持ちを想像できるようにならなければならないのだ。

 

目に入るすべてのものがいとおしかった。何もかもが美しいと思った。道ばたの草さえも限りなく美しいと思った。しゃがんで見ると、雑草が小さな白い花を咲かせているのが見えた。小指の先よりも小さな花だった。美しい、と心から思った。その花は生まれて初めて見る花だったが、この世で一番美しい花ではないだろうかと思った。

~百田尚樹『永遠の0』より~

 

お母さん、ごめんなさい、と心の中で叫んだ。私の一生は幸せでした。お母さんの愛情を一杯に受けて育ちました。もう一度生まれることがあるなら、またお母さんの子供に生まれてきたいです。出来るなら、今度は女の子として、一生、お母さんと暮らしたいです。

~百田尚樹『永遠の0』より~

 

これは特攻隊員が出撃前に思ったことを語った部分だ。彼らの無念さを思うと、何というか、本当に可哀想だ。そして同時に、自分の恵まれた環境に感謝しないわけにはいかない。比べる必要なんてないけど、僕の悩みなんて、本当にちっぽけだ。

彼らを想って、強く生きよう。

 

まぁとにかく、大東亜戦争のことなんて全然分からない、という人も絶対に感動できる話になっているから、是非読んでみて欲しい。

超お勧め。

 

 

ではまた。

 

 

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