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2010年1月20日 (水)

体感温度の測り方

先日テレビの報道番組にて、「ネクタイを締めると体感温度が3度上がるらしい」ということを聞いた。

そして今日、自転車で駅まで走って、体感温度というものを思い出した。歩いていても寒くないのに、自転車に乗って風を受けると寒く感じる。外の気温は同じはずなのに、風を受ける受けないで寒いと感じる度合いが変わる。おそらくこれが「体感温度」というものなのだろう。

ではまず、体感温度という言葉の定義を知っておこう。

 

【体感温度<たいかんおんど>】

温度・湿度・風速・日射などによって、人が体に感ずる暑さ・寒さの度合いを数量的に表したもの。実効温度・不快指数などの算定方法がある。

~広辞苑より~

 

僕が体感温度について書こうと思ったのは実は、体感温度という言葉は有名だが、その測り方については、聞いたことも見たこともないと思ったからだ。

なんと、広辞苑にその算定方法が紹介されていた。これには驚いた。でも、実効温度にしても不快指数にしても、その測り方が分からない。

では次にそれぞれの言葉を広辞苑で調べてみよう。

 

【実効温度<じっこうおんど>】

・・・

 

なかった。

では不快指数はどうか。

 

【不快指数<ふかいしすう>】

気温と湿度を組み合わせて、人体の感ずる快・不快の程度を表した指数。70以上では一部の人が、75以上では半数が、80以上では全部の人が不快を感じるとされる。

~広辞苑より~

 

なるほど。不快指数とは単純に、気温と湿度のバランスによって決定される数のようだ。

確かにこれは体感温度に通ずる。

おそらく、湿度が高いほど体感温度も高くなる、ということなのだろう。

これには納得できる。

 

では広辞苑になかった実効温度とは何なのか。困ったときはインターネットで調べなさいと、六法全書に書いてあったので調べてみた。

 

【実効温度<じっこうおんど>】

体感温度一種。いろいろな温度と湿度組み合わせを表すのに、同じ体感になる湿度100パーセント場合の温度で代表させたもの。

http://kotobank.jp/word/%E5%AE%9F%E5%8A%B9%E6%B8%A9%E5%BA%A6

 
ほほう。こちらも温度と湿度のバランスであることに変わりはない。ただこちらは、湿度を固定した場合の温度で表すというやり方、というわけだ。

 

どちらも、温度と湿度のバランスであることが分かった。

そしておそらく、どちらかが上がれば体感温度は上がるのだろう。あるいは逆に、どちらかが下がれば体感温度は下がるのだ。

この解釈が正しいのであれば、ネクタイを締めればスーツやワイシャツと体の間の空気の温度または湿度が上がり、風が吹けば肌に接している部分の空気の温度または湿度が下がるということになる。

そう考えれば、ネクタイを締めれば首と襟の間から入る空気が遮断される状態に近づくから、中の温度や湿度が上がるのは想像できる。つまり、体感温度が上がる、という言い方は決して間違いではないが、要は温度や湿度が上がっているということなのだ。

風はどうなのだろうか。風を当てると、何となく温度が下がりそうな気はするが、湿度に変化はなさそうな気がする。そうなると、風を受けたときに体感温度が下がったと思うのは、湿度というよりは実際に温度が下がっていると想像できる。

もちろん正解は知らないし、別に調べようとも思わない。考えて想像するのが楽しいのだ。

 

しかし、ここまでのことはいいとしても、体感温度は何も温度と湿度だけではないだろう。例えば、冬の寒い中帰宅し、冷えた手足に熱いシャワーを浴びせたときのお湯の温度と、夏に同じことをした場合に感じるお湯の温度は確実に感じ方が違う。冬の方が熱く感じるはずだ。これも体感温度と言っていいのであれば、つまりこれは、夏のお湯に触れたときよりも。冬のお湯に触れたときの方が体感温度が高い、ということだ。

とすると、温度と湿度では測れない体感温度が存在するということではないか。しかしこれも想像するに難しくない。要するに「温度差」と言い換えられるような体感温度ということだ。どういった単位で表すのかは知らないが、そういった類の体感温度の算定の仕方もきっとあるんだろう。

 

いずれにせよ、僕たちにとって大事なのは実際の温度ではなく、体感温度であることが多い。もし気温が40度でも、それを20度に感じることができれば表面的には幸せなわけだから。健康上の問題などは一旦置いといて・・・。

そうなると色々な手法が見つかってきそうだ。暑くてどうしようもない時、そしてどう頑張っても気温を変化させるのが難しいときには、湿度を下げる方向で考えてみたり、一度暑いところへ行って戻ってきて、そのギャップで涼しくなるとか。もちろん今挙げたのは馬鹿すぎてどうしようもないことではあるが、要はそういうことだ、ということだ。

 

 

さて、ここまで調べたり考えたりしてあーだこーだ書いてきたが、やっと気がついたことは、べつに体感温度にそれほど興味はなかったということだ。

世界は無駄で満ちている。

 

 

ではまた。

 

 

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