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2010年1月 8日 (金)

村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』

を読んだ。

 

6つの短編小説が入った短編集だ。

村上春樹の短編小説は、今まで当たったことがないけど、これはそんなに悪くなかった。まぁ相変わらずよく分からないんだけど、それなりに面白かった。

どこが?と言われれば、さあ、としか答えようがないわけだけれど。

特に最後の『蜂蜜パイ』という話は、村上春樹らしくない、わりと爽やかな話で良かった。珍しくもハッピーエンドなのだ。

他にも、『かえるくん、東京を救う』も良かったし、『アイロンのある風景』も良かった。

では『アイロンのある風景』から、気に入った台詞のやり取りを紹介。

 

「パール・ジャムのどこが面白いの?ただうるさいだけじゃないよ」と順子は言い返した。

「パール・ジャムのファンは世界中に1000万人もいるんだぜ」

「焚き火のファンは5万年前から世界中にいたよ」

「まあ、それは言えるな」と啓介は認めた。

「パール・ジャムが消えても、焚き火は残る」

「それも言えるな」。啓介は右手をポケットから出して、順子の肩にまわした。「けどな、順子、問題は5万年前のことも、5万年後のことも、俺にはぜんぜん関係ないってことだよ。ぜんぜん。大事なのは、今だ。世界なんていつ終わるかわからんものな。そんな先のことが考えられるか。大事なのは、今の今しっかりメシが食えて、しっかりちんぽが立つことだ。そうだろ?」

村上春樹『神の子どもたちはみな踊る(「アイロンのある風景」)』より~

 

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村上春樹が苦手な人でも、ちょっとはマシと思える本かもしれない。

 

 

ではまた。

 

 

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お正月に「1Q84」を読んで以来、ちょっと村上春樹を読んでみようという気になっているCheese。 今回は阪神淡路大震災をモチーフとした短編集、「神の子どもたちはみな踊る」を読みました。 阪神淡路大震災の時は、大阪に住んでいて、実際に揺れを体験したCheese。 自分の被... [続きを読む]

受信: 2010年1月22日 (金) 10時31分

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