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2010年1月23日 (土)

米澤穂信『ボトルネック』

を読んだ。

 

突然、“自分が生まれなかった世界”に飛んでしまった高校1年生のあれこれを描く青春ミステリー。なかなか面白かった。

主人公は自分がいた世界と、自分がいなかった世界の両方を見てしまうわけだ。そこに存在するあらゆる「違い」は、全部自分がいたかいなかったか、ということが原因なわけだ。自分がいた世界では死んだ人が、自分がいなかった世界では生きていたりする。自分がいなかったから、という理由で。

これはきつい。タイトルのボトルネックとはつまり、自分こそが世界のボトルネックなのではないか、という少年の心の葛藤のことだ。

そして意味深なラスト。自分こそが世界のボトルネックだと悟った少年が一体どうなるのか、想像させられる。

 

【bottleneck<ボトルネック>】

(瓶の狭い口が中身の出入りを窮屈にすることから)支障となるもの。隘路。「事業拡大の―」

~広辞苑より~

 

それほど長い話ではないし、文章は読みやすい。

それなりにお勧めです。

 

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ではまた。

 

 

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