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2010年4月11日 (日)

山下貴光『HEROごっこ』

を読みました。

 

なかなか面白かったです。

とある男子大学生が、たまたま隣で講義を受けていたイケメン大学生と知り合いになり、車泥棒をすることに。しかしそこから話は急展開。盗もうとした車からは手足を縛られ、目隠しをされた美少女が。彼女を助け出し、さらに彼女を誘拐した犯人を捕まえてヒーローになろうという話。

最近僕は青春小説ばかり読んでますね。何でだろう。そういう年頃なのでしょうか(笑)

 

僕にとっては、『屋上ミサイル』に続いて2作目の山下貴光の小説でした。

『屋上ミサイル』もキャラクターが最高でしたが、それはこの『HEROごっこ』でも同じでした。イケメンの成宮が最高でした。知的で堂々としていて、あたかも自分は世界の全てを分かっているんだ的な態度。でも誠実で優しくて、さらにイケメンっていう。そんな奴現実にはいねえよ!と突っ込むことは簡単ですが、これは小説。現実で起こることを描いたって面白くないですからね、これくらいが心地いい。

そういうことだったのか!というどんでん返しもあります。ミステリーとしても、それなりにいいのではないかと思います。

オススメです。

 

ではまた気に入った部分を紹介します。

 

「いいか、本間。働き者で知られる蟻も、本当は八割の蟻がサボっているんだ。二割しか働いていない」成宮がだるそうに頭を掻いた。「なぜだか分かるか?」

「いや、分からない」

(中略)

「働き者ばかりだと世の中は争いごとだらけになる。皆が必死になって動き回っている世の中を想像してみろ。そんな世の中に平和が存在するか?しないだろ?だからサボりは必要なんだ」

~山下貴光『HEROごっこ』より~

 

いいですよね、この台詞。

「サボりは必要なんだ!」

会社で言いてぇ~(笑)

いや、でも真面目に、サボるって大事なことだと思う。成宮が言うとおりの理由で。

みんな働く時期をずらしたらどうでしょう。お前は4~9月働くことな。で俺は10~3月働く。みたいな。そうしたら何かみんな幸せになれそうな気がしません?イメージ。うん、いつかそういう時代が来てもおかしくないな、これは。覚えていることにしましょう。

 

「時は金なり、って言うけど、あれは的外れだ。俗世間的な金と、世俗とは関わりなく流れている時間とを、同列に考えること自体、ナンセンスだ」

~山下貴光『HEROごっこ』より~

 

これも同感です。お金なんて、しょせんお金ですよ。絶対的な存在ではありませんからね。大事だけど、しょーないものです。それに比べて時間は、もう宇宙ですね、宇宙。よく分からないから宇宙。比べ物になりません。

 

 

さてさて、何かこう青春小説を読むと、僕も負けてられないなという気になりますね。恋愛しようとか夢に向かって何かしようとか、困っている人を助けようとか。まぁ僕が単純なだけなのかもしれませんが。

でも何か、こういうものに触れていればずっと若いままでいられる気もしてきます。てか僕はそこらの26歳よりもすでにだいぶ若いとは思いますが(笑)

 

とにかくカッコよく生きるのよ、僕らは。

~山下貴光『HEROごっこ』の帯より~

 

HEROごっこ Book HEROごっこ

著者:山下 貴光
販売元:文芸社
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とりあえず募金でもしようかな。

 

 

ではまた。

 

 

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