« 無意識には勝てねえ | トップページ | 「たちあがれ日本」だって・・・ »

2010年4月10日 (土)

映画『アメリカ ―戦争する国の人びと―』

を観ました。

 

これは藤本幸久監督のドキュメント映画で、ベトナム戦争や湾岸戦争、イラク戦争に行った兵士は、なぜ入隊したのか、なぜ現地派遣を拒否したのか、派遣されて帰ってきた兵士はその後どうなったのか、などを、当事者や関係者の証言をメインに描いていました。全8編からなる8時間14分の超長編ドキュメント映画です。

大学へ進学するための学費を稼ぐために軍隊に志願し、でも結局奨学金など得られる者はほんの一部の者だけで、多くのベトナムやイラクへ派遣された者は精神的・肉体的疾患を抱えて帰国し、働くことも教育を受けることもできず、また、医療費も払えず、ホームレスになる。このような帰還兵が100万人はいるとされているようです。映画の後のトークショーで藤本監督が言っていました。ベトナム戦争の帰還兵の中にはもちろん、60歳とか70歳の人もいます。

この現実を僕たちはどう受け止めるべきか。

アメリカはアメリカ?

そんな悠長なことは言っていられないと思います。今日のアメリカは明日の日本です。(このままでは)

自衛隊に入る人は、なぜ自衛隊に入るのか。仕事がないから、という理由はこの日本には本当にないのでしょうか。自衛隊に入って食いつなぐとか、もしかしたらアメリカのように、学費を貯めるために入隊する若者もいるのではないでしょうか。知りませんが。

僕は危機感を持つ必要があると思っています。自衛隊への志願が増えれば、自衛隊に仕事を与える必要がある、と防衛省は考えるかもしれない。そうなれば、何かをきっかけに「戦争」ということにもなりやすい気がするのです。

「考えすぎだよ」

そこら中から声が聞こえる気がします。戦争や貧困については、考えすぎくらいがちょうどいいんじゃないでしょうか。あ、いや、別に不安や恐怖を煽っているわけではありません。ブッシュじゃないんだから。

ただ、今の日本のままの日本なら、アメリカで起こったことは日本でも起こるぞ、ということです。

だからアメリカを知ることは、日本にとってとてもいいことだと思います。特に、何かと反面教師にしてしまう僕にとっては。

ああはなるまい、ってね。

 

今日から、同じく藤本監督の『ONE SHOT ONE KILL ―兵士になるということ―』が渋谷のアップリンクというところで上映開始されたらしいです。

これは若者たちがどのようにして兵士になっていくかを描いた作品だそうです。新兵を徹底的に疲れさせ、痛めつけ、圧迫して思考を停止させ、徹底的な訓練によって、考えることなく敵を殺せるようにする。そのプロセスを描いているようです。

たぶん観ればげんなりする内容だと思います。でも僕は、時間があれば観てみようと思います。つまり、必ず観ると思います。きっと勝手にへこんで、死にたくなるんだと思います。頑張ります。

 

 

ではまた。

 

 

|

« 無意識には勝てねえ | トップページ | 「たちあがれ日本」だって・・・ »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/146160/34167549

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『アメリカ ―戦争する国の人びと―』:

« 無意識には勝てねえ | トップページ | 「たちあがれ日本」だって・・・ »