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2010年4月28日 (水)

垣根涼介『ゆりかごで眠れ(下)』

を読みました。

 

いやー、面白かったです。でもやっぱ、“ミニ・ワイルドソウル”の感が否めなかったですね。内容もやや薄めだし・・・。

それでも面白いのは、垣根涼介の書く文章とか登場人物の気持ちよさなのだと思います。思い切りがよく、清々しい。モヤモヤさせない感じ。モヤモヤする小説もいいですが、気持ちのいい小説もいいです。垣根涼介は後者の魅力を持っているような気がしますね。

それに、言うことにいちいち納得感があるんです。「そうそう」とか「なるほど」だけでなく、「お、それかっこいいね」と思えるシーンや台詞がたくさんある。その辺が伊坂幸太郎や垣根涼介にはある。しかもかなり分かりやすい形で。

 

あとラストも良かったです。何ていうか、軽くショックでしたが、こういう終わり方で良かったんだろうなと思えました。ネタバレするので詳細は書きませんが・・・。

『ワイルド・ソウル』には及びませんが、まぁ読んで損はしないのではないかなと思います。

 

昔、リキは言った。

ヒトの運命の半分は、その属性によって決まる、と・・・・・・。

どんな土地で生まれたのか。どんな種類の人間の中で育ったのか。その生活の中で、どういう世界の見方を覚えてきたのか。それで生き方の半分は決まる、と。

~垣根涼介『ゆりかごで眠れ(下)』より~

 

その通りだと思いました。いや、半分どころか、ほとんど決まるんじゃないかとさえ思います。例えばスキージャンパーが滑走して踏み切った後は、もうそれほど修正ができないように。

 

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全部読み終えてこのタイトルを見ると、ちょっとジーンときます。

 

 

ではまた。

 

 

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