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2010年6月16日 (水)

すれ違いバス

この世にある最も悲しい出来事の一つに、勘違いとすれ違いがある。

 

僕は昨日、ウンコをもらしそうになった流れで、自転車とお別れをした。

だから今朝はバスで駅まで行った。

天気が悪かったからバスは遅れていた。一緒にバス停に並んでいた青年、おそらく大学生、は待ちくたびれたのかもう間に合わないと判断したのか、大分待った挙句にバスを諦めて歩き出した。

そしてそれから1分もしないうちに、バスが来た。

バスはテクテク歩く青年をあざ笑うかのように追い抜いた。

結果論だが、彼は失敗した。失敗というのは、目的地に早く着くということを最優先事項とした場合の話だが。いずれにせよ、最初はバスに乗るつもりだったことを考えると、やはり彼は失敗したのだと思う。

彼が授業に遅刻したのかどうかは、知らない。たぶん遅れたんだろう。そして思うんだろう、バス会社はなんていい加減なんだ、と。

 

夜、飲んでから終バスで帰るとき、僕よりも先に一人のおばちゃんが並んでいた。時刻は22時。終バスまでにはあと20分もある。僕は近くのコンビニで、今日発売の週刊少年マガジンを読むことにした。

マガジンの、読みたいマンガをほぼ読み終えると、時刻は22時20分。バス停に戻ると、行き先の異なるバスが到着したところだった。

僕はそのバスを見送り、自分の乗るバスを待った。

バスを見送った客がもう一人いた。あのおばちゃんだ。そのおばちゃんが、バスが行った瞬間に話しかけてきた。

「終バスまだありますよね?」

僕は答えた。

「ええ、たぶん。22時20分が最後だと思います」

「ですよね。遅れてるですかね」

どうやらずっと待っていたせいで不安になっていたらしい。遅れてるといってもまだ20分からほんの少ししか経ってないじゃないか。

確かに、バスは終バスが行ってしまったことを伝えてはくれない。電車のように、改札が閉じられたりもしないから、実はバスがまだあるかどうかは、分からない仕組みになっている。

でも僕は正しかった。そのすぐ後にちゃんと終バスは来た。

 

 

もうちょっと待てばバスに乗れた青年と、もうちょっと待てば僕なんかに不安を打ち明けなくてすんだおばちゃん。

 

神様はたまにこうして退屈な人生(もとい神生)を謳歌しているのだ。

神様の口癖は、テッテレー!だ。

 

あー、めちゃくちゃめむい。

 

 

ではまた。

 

 

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