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2010年8月 4日 (水)

重松清『青い鳥』

を読んだ。

 

重松清はあまり好きじゃないとか言いながら、何だかんだで結構読んでる(笑)

これは先に映画を観て良かったから原作も読んでみようと思ったんだけど、原作も良かった。

村内という、どもってうまく話せない(吃音というらしい)国語の先生と、一人ぼっちの生徒たちの話の短編集。どうやら映画は、その一つの話を映像化したものだったらしい。

 

村内先生はうまく話せない。おはよう、ごっごっございます。きょ、きょ、きょ、今日は生活指導部からの、ぷっ、ぷっ、ぷっぷぷぷプリントがあるので、くくく配ります。という感じになってしまう。これで国語の教師なのだから当然、一部の生徒からは苦情が出る。「先生の言ってることがわかりませーん」「何て言ったんですかー?」てな具合に。

でも村内先生は国語を教えられなくてOKなんだ。一人ぼっちの生徒のそばにいてやること。そして彼らに、たいせつなことを教えること。それが村内先生の仕事。村内先生は上手く喋れないから、一生懸命に喋る。それがやがて生徒に届き、一人ぼっちの生徒たちも村内先生をそばに感じていく。そして村内先生は言うんだ。

「間に合ってよかった」って。

 

いいっしょ。

 

権利を主張する生徒やその親、成績優秀な生徒の声に耳を傾ける方が物事は円滑に進むかもしれない。

でもそれでいいのかね。教師。

そういう教師しかいない学校には村内先生がやってくる。

そして弱い生徒。孤独な生徒。一人ぼっちの生徒の声に耳を傾け、たいせつなことを、たいせつなことだけをしゃべる。

たしかに変わった先生だと思う。上手く喋れないのに、喋るのが仕事とも言える先生になるなんて。でも村内先生はこう言う。

 

「先生・・・・・・なんで、先生になったんですか?」

(中略)

 少し考えてから、先生は言った。

「俺みたいな先生が必要な生徒もいるから。先生には、いろんな先生がいたほうがいいんだ。生徒にも、いろんな生徒がいるんだから」

~重松清『青い鳥』より~

 

 

教育従事者、全員読むべし。

 

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ちなみに映画では、村内先生役を阿部寛が演じている。

これがまたいいんだ。

映画もオススメ。

 

 

ではまた。

 

 

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