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2010年8月21日 (土)

沈黙リスニング

今、村上春樹の『海辺のカフカ』を読み直している。

最近ブログで本の感想を書いていないけど、本は変わらないペースで読んでいる。面倒だからよほど感動したり人に薦めたいと思わない限りは、たぶんもう感想は書かない。

 

主人公の田村カフカが高知の山小屋の音について思うシーンがある。

僕はベッドの上に横になって、ヘッドフォンでプリンスの音楽を聞く。その奇妙な切れ目のない音楽に意識を集中する。ひとつめの電池が『リトル・レッド・コーヴェット』の途中で切れる。音楽は流砂に呑みこまれるようにそのまま消えてしまう。ヘッドフォンをはずすと沈黙が聞こえる。沈黙は耳に聞こえるものなんだ。僕はそのことを知る。

~村上春樹『海辺のカフカ(上)』より~

 

ほー、と思ったね。

沈黙は耳に聞こえる。

たぶん辞書的には、音がない状態、聞こえない状態を沈黙というんだと思うけど、でも沈黙は聞こえると表現している。

ちょっと違うかもしれないけど、何となーく僕も味わったことがある感覚かもしれない。僕は大体一人でいるときは音楽を聴いている。その音楽は村上春樹作品に出てくる人たちが聞くようなオシャレだったり優雅だったりカッコいい音楽ではなく、青臭くてアホみたいな音楽だけど、そんな音楽でも、たまに聞かない状態になったときに不思議な感じがする。何ていうんだろ。音は耳が機能していないと聞こえない。そして沈黙というのは、音がある状態に対しての「ない状態」だから、はじめから音がなければ、沈黙はない。音は耳で聞くもの。だから、沈黙もやはり、耳で聞くものなんだと思う。

これで合ってるかな。

まぁいいや。別に答えあわせがしたいわけじゃない。もし村上春樹が「お前全然違ぇよ。全然分かってねぇ」とか言ってきたらこう言ったろ。

 

うるせぇ。分かってねぇのはお前だ。

 

 

世界は言い切った者が勝つようになっているのである!!

 

 

ではまた。

 

 

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