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2011年1月 9日 (日)

最近の読書

久しぶりに、最近読んだ本について書いてみよう。

といっても、読んだ本全部について書くわけではない。つまらなかった本の批判はしないことにしている。

 

まず『ワイルド・ソウル(上)(下)』を再読した。垣根涼介の作品の中で一番好きな小説だ。

戦後の移民政策の被害者の2世が、外務省と当時の関係者に復讐する話だ。

復讐の話のくせに、湿っぽくならないところがとても良かった。2回目も変わらずに、楽しく読めることができた。やっぱりお勧めだ。

 

 ワイルド・ソウル 上 ワイルド・ソウル 上
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次は伊坂幸太郎。小説ではなく、河出書房出版の『総特集 伊坂幸太郎』というムックと、『3652』というエッセイ集を読んだ。

僕は今まで、小説に限らず、作り手の思いとか狙いを聞いたり見たりするのが嫌いだった。たまに歌手が歌う前に、「こういう人に聞いてほしいです」とか言ってるのを聞くと、なんか違うなぁと思っていた。だから伊坂幸太郎が語っているのも積極的に読もうとは思わなかった。でも何か手に取ってしまった。一つは、この本を見つけたシチュエーションだ。

立川に、なぜか僕が伊坂幸太郎の新作を見つける本屋がある。僕は雑誌とかネットで新作をチェックしているわけではないから、いつも本屋を徘徊して見つけた本を買うようにしている。だからいつも、たまたま入った本屋でたまたま見つけた本を買うわけだ。この立川の本屋は、そんなしょっちゅう行くわけではないのに、行くとなぜか伊坂作品を見つけてしまうのだ。『フィッシュストーリー』、たとえば『モダンタイムス』、『あるキング』、このあたりはこの本屋で買ったと記憶している。そして最近また行ったときに、この2冊を見つけた。これは買うべきなんだろうと思ったわけだ。今までのポリシーなんて関係なかった。

2冊を読んで思ったことは、伊坂幸太郎って別に普通の人だなということ。なんかありきたりな感想だけど、正直そう思った。別に天才ではなく、ただ小説が好きでだから書くんだろうなぁと思った。

そしてそんな伊坂幸太郎のエッセイを読んでいて、僕もなんか書いてみたいなと思えてきた。一日ちょっとずつでも、書いてみようかな。たぶん書かないんだろうけど。

ちなみにムックの方には、伊坂幸太郎が18歳のときに書いた短編を、当時のプロットをもとに書き直した作品が載っていた。別になんてことない話だったが、18歳のときに物語を作っていたのかと思うと、やっぱり小説家になるべくしてなったのだろうなと思った。

 

3652―伊坂幸太郎エッセイ集 Book 3652―伊坂幸太郎エッセイ集

著者:伊坂 幸太郎
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あと、吉田修一の『パレード』をさっき読み終わった。

男女5人の若者の共同生活を描いた作品で、その設定を見た時点で買ってみようと思った。最初のページを読んだだけで面白そうという感触はあった。そして実際、面白かった。でも、進めば進むほど、小説の印象が変わっていった。ユニークで爽やかなイメージが、こっちの思い違いだったことに気づかされる。川上弘美の解説の初っ端に「こわい」という言葉があったが、僕もそう思った。特に最後の章なんか、もう怖いとしかいいようがなかった。一見ユニークで爽やかで面白そうなのに、その実際は怖い。そんな5人の共同生活。

読んでみてもいいと思う。が、特別推薦したいというわけでは、ない。

 

パレード (幻冬舎文庫) Book パレード (幻冬舎文庫)

著者:吉田 修一
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さてこれで読む本がなくなった。

明日は休日出勤をするんだけど、行きの電車で読む本がない。家にある本を読み返すか、調布の本屋で新しいのを買ってから電車に乗るか。

うーん、何となく読んだことないのが読みたいな。

おし、明日新しいの買おう。その時にピンときた文庫を買おう。

 

 

ではまた。

 

 

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