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2011年5月28日 (土)

目標をありがとう

僕が毎日汗水鼻水垂らしながら働いている会社の社員食堂には、月に1度くらいのペースで更新される「サラリーマンに送る説教」がある。

本当はこんな名前じゃない。でも何と言っていいのか分からないからこういうことにしておく。

これは各テーブルに1つずつケースに入れて置かれているチラシみたいなもので、内容は毎月違うが、一貫しているのは「おい!サラリーマンども!そんな食生活じゃ病気になっちゃうよ?」というものだった。おそらく人事部だか総務部だかが社員にかかる医療費を削減しようと思ってやっている施策なんだと思う。

今月のこの説教チラシのテーマは「野菜の摂取」だった。文言を正確に覚えているわけではないが、このようなことが書かれていた。

 

「1日に必要な野菜の量は3500gです。ところが日本人の平均摂取量は1日3000gで、目標に500g足りません」

 

数字も確かではない。でもこれくらいだったと思う。

僕がこれを読んで思ったのは、「勝手に目標立ててんじゃねーよ」だった。

そもそも1日に必要な量が一体何を指しているのかがまったくもって不明だった。

生きるのに必要な量なのか。

元気に21時まで残業するのに必要な量なのか。

まったくもって不明だった。それをとしれっと「目標」と置き換えやがった。もうついていけなかった。

 

おそらくこれは「健康に生活するため」とか「病気にならないため」に妥当な摂取量であり、「みなさん健康がいいですよね?病気になりたくないですよね?だからこの数値は当然あなた方の目標値ですよね?」というメッセージを含んでいるんだと思う。

クソくらえだ。

健康に生きたって病気で突然死んでしまう人もいれば、どうみても不衛生・不健康な生活をしていても長生きする人もいる。

 

「いやいや上杉くん、要は確率の問題だよ」

 

それは分かってる。僕たちが統計の上に成り立っている確率論に振り回されていることくらいは。

でも、どういう生活をしていた人がいつ死んだとか病気になったっていう統計では、その人たちが幸せに生きたのかどうかは分からない。

早く死んでも幸せだった人もいれば、長く生きたけど不幸だった人もいるはずなんだ。

だって人の望みはそれぞれだから。

ただ健康でありたいという人もいるだろうが、そんなことより俺は好きなことをやっていたいよ、という人もいる。

なのに統計の数値を引っ張り出して勝手に生活の目標を立てられたんじゃたまらない。

 

 

別にこんなチラシは無視すればいいし、実際に無視するが、でもこの図々しさに何となく少し腹が立った。

まるで自分の価値観を部下に押し付けて「わたしはあなたのために言ってるの」とか言っちゃう管理職みたいだ。(僕の上司はまったくそんな人ではない。でもうちの会社にも確実にいるということを聞いております)

ただ統計のデータだけを出せばいいじゃないか。参考にしたい人は参考にするよ。

お前が俺の目標を立てるなよ。

 

 

ではまた。

 

 

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