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2011年12月19日 (月)

ソンさんとトクさん

いやいや、毎日疲れますね。

僕は最近、疲れを引きずるようになってきました。サッカーをした翌日なんて、本当にエネルギー切れって感じになっている時もあります。

年なのでしょうか。

 

 

今日は損得について話したいと思います。

新婚旅行でオーストラリアに行ったとき、同じツアーの参加者の方が、ちょっと違和感を覚える発言をしていたのをきっかけに考えてみたからです。

案外難しいですよ、損得についての考え方は。

 

 

まずオーストラリアでのそのシーンについて話します。

それはキュランダ高原を回るツアーでの、列車での移動中のことでした。

僕たちツアー参加者は全員同じ車輌に押し込められ、さらに酷いことに添乗員から執拗な営業活動を受けていました。お土産品の営業です。ワインやらチョコレートやら何やらです。

その営業マン添乗員の説明によると、とても美味しい赤のスパークリングワインは、3本買うと1本サービス。6本買うと3本サービスのようでした(たしか・・・)。

まぁよくある販売手法ですよね。

それを聞いた、僕の隣に座っていた男性が同伴の女性にこう言っていたんです。

 

「じゃあたくさん買わなきゃ損じゃん」

 

どう思いますか?

この場合、たくさん買わないと損ですか?

仮にワイン1本の価格を50オーストラリアドルとしましょう。この営業に乗っかって3本買うと、150オーストラリアドルの支払いです。でも1本サービスでもらえるから、200オーストラリアドルの価値を得ることができます。50オーストラリアドル得というわけですね。

6本買うと、300オーストラリアドルの支払いで3本サービスでもらえるから450オーストラリアドルの価値を得ることができ、150オーストラリアドルの得です。

どちらも得です。

でも、「彼」曰く、3本買って1本サービスでもらうことは損です。

なぜなら、『6本買う方が得だから』です。

この考え方でいくと、もちろん6本買うのも損です。なぜならたぶん、12本買った方がもっと得だし、24本買った方がさらに得だからです。

つまり、この「彼」が得を追求している限り、いつまでたっても得をすることができないというジレンマに陥るんです。

 

そん【損】

    [名・形動]
    利益を失うこと。また、そのさま。不利益。「―を出す」「―な取引」⇔
    努力をしても報われないこと。また、そのさま。「正直者が―をする」「―な性分」⇔
    そこなうこと。こわすこと。
    「一命を―にすべきなり」〈曽我・一〉
    ~goo辞書より~
 
 
 
 
 
こんな考え方はとても虚しいし、もったいないなと思います。
得をしないことが損なのだとしたら、得をするか損をするかしかなくなってしまいます。
もちろん、そう考えることはできます。
全てを相対的に評価するなら、すべてのものは損か得に振り分けることができます。基準や対象さえ決めてしまえば、それより利益をもたらすかどうかで判断できますから。
 
 
でも、損得ってそんな簡単なものでもないような気がします。
すべての価値が金銭で測れるなら話は簡単ですが、そうでもありません。
例えばさっきのワインの例でも、買えば買うほど得をするはずですが、でもそんなにワインはいりません。そこに価値があるのかどうかは、よくわかりません。
他にも、誰かにとって価値のあるものは、誰かにとってはまったくの無価値ということは往々にしてあります。
だから結局、僕は損得ってのはただの主観的判断でしかないんだなと思い至りました。
評価の方法によっては損得は簡単に決められますが、そんなのはどうでもよくて、結局自分が「あー、得をした!」と思うか、「あ~、損した」と思うかなんだと思います。
金銭にとらわれれば無用に損をしたり得をしたりしてしまいますが、そこにとらわれなければ、案外世界は『得』に満ちている気がします。
だって勝手に解釈すればいいんだもの。
「得をしないと損」だと無理やりに得を目指すよりも、自然な行動の中から得を解釈によって生み出す方が、幸せになれるような気がします。
ここまで書いて思うことは、列車で隣に座っていた「彼」は、あれはあれで幸せな考え方だったんだなということです。
SonTokumitu


 
 
 
 
 
 
 
 
ではまた。
 

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